WORKS
小林未季MV「液体」
昨年から、VJをお手伝いさせて頂いていたシンガーソングライター、小林未季さんのミュージックビデオを制作させて頂きました。
タイトルは「液体」。
完成したものがこちらです。
最初にフルシュンことFOFTOO Sound Lab.のエンジニア古屋君に紹介されたのが2018年3月。
新宿の喫茶店で聞かせてもらったのがこの「液体」でした。
透き通る歌声が力強くて、儚くて。しばらく喫茶店にいるのを忘れていました。
二つ返事で「是非、お手伝いさせてください。」と言ってました。
少しどんな手順でこのMVを作っていったのかというお話をしますと、まず小林さんとイメージを擦り合わせて。
話していくうちに、以前僕が作ったこのドミコのMVの手法が使えそうだな、となりました。
アナログの絵の具の感じと、溶けていく人間の心、形というイメージで進めることにしました。
それからは実験の日々で、最初は紙に絵の具を垂らすのを撮影してみたのですが、中々イメージ通りにいかない。
綺麗すぎるんですね紙に絵の具だと。
僕の中の液体のイメージがもう少し、人体の不思議、とか血管、内臓、というようなドロついたものにしたくて試行錯誤しました。
色々試して見て、アクリルボックスの水に少しの洗剤を入れて泡だてて、そこに透明のアクリル板を被せて後ろからトレーシングライトボックスで照らすのが一番良かったです。
この洗剤の比率が絶妙でした。地味でしょ?
それから撮影に協力頂いたのはこのお二人。
瀬尾タクヤくんと尾形歩南さん。よく分からないディレクションに応えてくれてありがとう!
↑(よく分からないディレクション)
色々とかかって一年越しの完成(笑)。
小林未季さんは今後とも何かお手伝いさせて頂きたいアーティストの一人です。